立葵(たちあおい)
2016年 07月 06日
厚く垂れこめる白い雲に覆われ、どんよりとした梅雨空の朝、大きな立葵が赤く鮮やかに咲いていました。
ヘルニア手術から1ヵ月、ようやく職場復帰して普段の日常が戻って来たのですが、
体調の方は、とてもじゃないけど発症前の状態とは比べ物にならないくらい良くありません。
腰の方はまだまだ手術のダメージから回復していないと思われ、
未だにコルセットを使って、出来るだけ腰を動かさないように気を付けている毎日です。
そして、一番の問題は足のしびれと痛みです。(右足脛と膝と足首)
後遺症と思われる右足脛等のしびれや痛みは、療養生活を送っていた時にはそれ程深刻に思ってなかったのですが、
仕事や日常生活で足を使うようになると、悪化したのではないかと思うくらい、途端に辛いものとなりました。
じっとしていると全く痛く無いのですが、歩いたり足を使う動作をすると次第にズキズキと痛み出します。
その為、スタスタと元気に早歩きするような事は出来ず、
時には老人のように、慎重にゆっくりとしたスピードでしか歩く事が出来ません。
仕事が立て込む午前中は、「リリカ」「トラムセット」の服用で、何とかごまかして乗り切っているのですが、
薬の効果が切れて来る午後遅くになってくると、だんだん痛みが酷くなってきて、
歩き続けたり動き回る事が、非常に辛いものになって来るのが大きな問題になっています。
療養生活をしていた時は、出来るだけ動かずに運動を控えるようにしていたので、
恐らくは気が付かなかったのではないかと思いますが、
ヘルニアが再発しているのか、手術で取り切れてないのかといぶかるくらい、
こんなに痛かったっけ?と思う、酷く辛い足の痛みです。
「リリカ」「トラムセット」は、その副作用や禁断症状が怖いので、これ以上は服用を増やしたくないし、
この痛みがいつまでも治らず続くようなら、
”何とかギリギリ日常生活が送れる”という、そんな程度の状態でしかありません。
手術が終わって退院する頃、病院の先生に「登山はいつ頃から出来るようになりますか?」と、聞いた時、
「半年後とかからですかね~ 出来るようになるといいですねえ~」と笑って答えてくれたのですが、
回復して普通の日常生活が出来るのなら御の字で、スポーツや趣味の事は、
「出来るようになったら嬉しいですね」というニュアンスだったのかもなあ~と、今さらながら思いました。
少し歩き続けると足がズキズキ痛み出すこんな状態では、登山の再開は全く見通しが立たず、
一向に良くなっているという兆候が感じられない今、
夢また夢のような感じがします。
しかし、何故でしょうか。
こんなに暗澹とした状況ではありますが、不思議と気持ちは腐って無く、
この状況を受け入れて、前向きに頑張って行こうと思っている私も居るのです。
見通しが立たない私の健康の状況は、厚く垂れこめる白い雲が広がるどんよりとした梅雨空のようですが、
そこに、赤く鮮やかな立葵が、大きく立派に咲いているのを見て、
何だか勇気付けられたような気がした、
そんな朝の出来事でした。
撮影機材:Canon EOS 5D Mark II +SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art
by zbjsower
| 2016-07-06 15:10
| 健康
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