特異なヘルニア(腰椎椎間板) 手術が終わって
2016年 06月 01日
前回の記事で、私の腰椎椎間板ヘルニアは、一般的なL4番L5番では無く、L2番L3番から出ている珍しいケースだと書きましたが、手術をしてみると、さらに先生は驚いたという事でした。
思いの外、手術に時間がかかったのは、とても珍しい特異なヘルニアだったからだそうです。
2016年5月30日(月)
遂に手術となるその前日は、大騒ぎとなっていました。
車椅子に座って、先生から手術の説明を受けている途中で、私の意識が突如として無くなり、気を失ってしまったのです。
話を聞いている途中で、急にだんだん痺れるような気持ち悪さが襲ってきて、ちょっと我慢していた所までは覚えているのですが、
その後は、声を掛けられている状況に、意識が朦朧として、しばらく何処に居るのか判らない状態になっていたのです。
実は私は子供の頃から、稀にですが、お風呂から急に立ったりする時などに、貧血みたいに一瞬意識を失ってしまう事がありました。
自律神経失調症だと言われて、あまり深刻に考えてこなかったのですが、座っている時に意識が無くなるのは今回が初めてですね。
病院の先生は、ビックリしてしまって、
普通の人はそんな風にならないですよ〜と、しっかり検査するように言われました。
取り急ぎ頭のCTを撮りましたが、異常は見当たらなかったので、
翌日の手術は予定通りに行う事になりましたが、退院後には専門医にしっかり見てもらうように念を押されます。
子供の頃には、大した事無いような言われ方だったのですが、私の身体は一体どうなっているのでしょうね〜
そして、そんな騒ぎが収まった後は、
翌日の手術に備えて、髪をシャンプーしてもらったり、無精ヒゲを綺麗に剃ったりして身支度をします。
何だかこれって、もし死んじゃったら、綺麗な顔で死ねるからなのかなあ〜なんて思ったりもしました。
さて、手術日の2016年5月31日(火)です。
映画やドラマで観るみたいに、家族に見守られながら手術室に入って行きます。
そして、麻酔が入りますよ〜という話を聞いているうちに意識は無くなり、
次に目が覚めたのは全て終わって手術室を出る所でした。
病室に入っても身体のあちこちから繋がれた管が伸びていて、まだ頭はボーッとしています。
そこに先生が来て、
手術で取ったヘルニアを見せながら、これまで見た事が無い特異なヘルニアだったと話しを始めたのです。
放射線状に拡散して飛び散っていて、それが広範囲に広がっていたので、
取っても取ってもまだ先にヘルニアが飛び散っていて、かなり大変だったとの事です。
ヘルニアの手術は、早ければ1時間かからないくらいと言われていましたが、
今回は何と3時間近くかかっていたようで、その大変さがうかがい知れました。
しかし、何はともあれ、手術はうまく行ったようなので良かったです。
この先生ならと思って、手術に踏み切りましたが、お任せして良かったなあ〜と思いました。
ところが、
手術後は、思っていたより辛い時間が続きました。
まず辛かったのが尿道カテーテルです。
これがどうにもこうにも嫌で嫌で仕方ありません。
自分でコントロールが出来ずに、勝手に尿が流れ出る感じで、本当に気持ち悪いのです。
尿瓶でやりますからと、切にお願いして、ようやく手術後4時間くらいで外してもらう事が出来ました。
しかし、
その後も、もっと辛い試練が待っていたのです。
プシュ〜 プシュ〜 と、ふくらはぎを交互に締め付け続けるエコノミークラス症候群を予防する機械は、ただ鬱陶しいだけですみましたが、
手術した所から、血が溜まらないように血を抜き出すチューブが、とてもじゃないけど辛抱出来ませんでした。
だって、背中から手術して、そこからチューブが出ているのに仰向けに寝ているんですよ?
それがモロに背中で押し潰されるのは分かりきっている事ですよね。
麻酔が残っている時はあまり分からなかったけど、だんだん背中の異物感と痛みが半端なく襲って来ます。
横を向いて寝ればいいんだ!
と、横を向いてもみましたが、手術した腰が鈍く痛んできて無理でした。
看護師さんにいつ取れるのか聞いてみると、早くて翌日の午前中との事で、
こうして絶望の夜を迎える事となったのです。
この日の夜は、何度も悪夢にうなされる、眠れない長くて辛い夜でした。
そして、
翌日の朝を迎えても、背中のチューブがいつ外せるのか、そればかり考えていました。
10時頃になって、知らない先生がやって来て、
やっとチューブを取ってもらった時の解放感は半端なかったです。
まだ腰が重くて痛みがありますが、普通に寝れるというのがどれ程幸せか。
これ、ヘルニアの手術をした人は、みんな同じ体験をしてるのかも知れないけど、
もうちょっと工夫して、痛くないように寝れるようにした方がいいんじゃないかなあ〜と思います。
その後は、しばらくは腰が痛んで中々動けなかったのですが、次第にゆっくりと動かせるようになってきて、
現在では、歩行器を使って歩けるくらいに回復してきました。
右足の膝とスネに、少しの違和感と痺れと痛みがありますが、手術前の状態とは大違いですね。
こんな風に、色々とありましたが、入院生活を闘いながら頑張っている毎日です。
早く普通の生活に戻りたいです。
撮影機材:iPhone6Plus
by zbjsower
| 2016-06-01 21:34
| 健康
|
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