SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art インプレッション②
2015年 12月 13日
前回のファーストインプレッション続いて、”SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art”の使用感や比較記事を書いてみたいと思います。
最初の写真は、同レンズの24mm F2で撮影したもの。(”SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art”,24mm,絞りF2,ISO100,1/200秒)
やはり35mmの画角とは違った雰囲気での表現が出来るのが楽しいです。
常用レンズとなっていた”SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art”は、描写に信頼が置けて本当に使いやすいレンズでしたが、
子供の写真を撮っていても、もう少し引きが欲しいなあ~と思う事が多々あり・・・
そんな時に、F2までの明るさを保ったまま24mmまで引くことが出来るこのレンズは、まるで魔法のレンズのように思えます。
「1.5倍ズームでは物足りない」という人もいるとは思いますが、
24mmと35mmとではおのずと撮り方が違ってきて、かなり表現の仕方も変わってくるので、思った以上にズームの恩恵があります。
絞りF2の開放からしっかり使える描写のようで、ピント面はクッキリで、ボケは単焦点レンズ並にやわらかく綺麗だと思いました。
F2でのピント合わせは、やはりF1.4と比べると楽で、思っていたより使える写真が多く撮れる感じがします。
ズームレンズなのにボケがやわらかく汚くないので、人物もやさしく撮れるように思います。
さて、ここからはレンズの描写比べをしてみます。
比較するのは、シグマ最高峰の描写をするレンズと言える”SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art”。
前回は厳密な状況での比較ではなかったので、今回は三脚で固定して絞り開放付近の撮り比べをしてみました。
なお、今回もEOS 5D Mark IIにてRAWで撮影後、Lightroomにてホワイトバランスを揃えてそのまま現像しています。
また、”SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art”の方は、レンズが長いために、写真手前に影が出来ています。
カタログの写真に関しては、レンズ交換時にわずかに動いてしまって、角度を微調整したためにズレてしまっている事をお許し下さい。
【35mm 撮影距離30cm 絞りF1.4】
【35mm 撮影距離30cm 絞りF2】
【35mm 撮影距離30cm 絞りF2.8】
【35mm 撮影距離30cm 絞りF4】
【24mm 撮影距離30cm 絞りF2】
【24mm 撮影距離30cm 絞りF2.8】
【24mm 撮影距離30cm 絞りF4】
さて、結果はいかがでしょうか?
こうやって比べてみると、F2においては周辺光量の落ち込みの差があり、
ボケ具合はわずかではありますが、”SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art”の方が上質な感じがしますが、
F2.8まで絞ると、ほとんど見分けが付かない描写のように感じますね。
しかし、このように重箱の隅を突くような見方をしないといけないくらい、シグマ最高峰の描写をするレンズに迫っている事を考えると、
このズームレンズは、本当に高性能単焦点レンズ並の描写を持つ、とてつもない性能なのではないでしょうか?
まだまだ使いこなしていないので、まだ結論は出せませんが、
この、”SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art”は、同焦点距離の単焦点レンズを食って仕舞いかねない高性能のように思います。
もちろん、まだF1.4の世界を表現する事は出来ないので、そこは棲み分けになるとは思いますが、
いやはや凄いレンズが現れたのではないかと感じています。
撮影機材:CANON EOS 5D Mark II +SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art,SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art
by zbjsower
| 2015-12-13 01:25
| カメラ・レンズ
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