SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art
2015年 10月 11日
昨年3月に購入してからというもの、常にカメラに付けっぱなしになってしまった、”SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art ”。
このレンズの描き出す絵を味わってしまうと、なかなか他のレンズに手が伸ばせなくなってしまいます。
そもそも、35mm F1.4というレンズは、フィルムカメラ時代にミノルタで常用していた大好きな画角と明るさなのですが・・・
カメラグランプリ2013 レンズ賞を受賞した、シグマのこのレンズは、最新設計で最高水準を目指しただけの事はあり、
非常に鮮鋭でクリアでありながら綺麗なボケを表現してくれる、新世代のレンズという印象を受けました。
なお、先月発売されたばかりの、”Canon EF35mm F1.4L II USM”も、非常に素晴らしい描写をするレンズのようですが、
いかんせん値段が高すぎて(メーカー希望価格:285,000円税別)とてもじゃないけど手が出せません。
↓(追記:2016年12月17日)
■その後、購入しました。
さて先日、ふと気が向いて、50mmレンズをカメラに付けて公園に行ってみました。
50mmという画角は私には馴染みが薄く、ファインダーを覗いても、どう撮っていいのか迷ってしまう感じがします。
滑り台の仕組みを真剣に観察しているチビ。
赤トンボが止まったところを、そーっと近づいてシャッターを切りました。
最短撮影距離に近いところで、ボケを生かして撮ってみる。
う~ん・・・
しかしやっぱり、なんだかどうもこのレンズは、私にはピンと来なくて普通の感じしかしないのです;;
対して、SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art を使った写真です。
少し前の、9月の終わり頃に公園で撮ったもの。
どちらも最短撮影距離近くで撮っていますが、まるでマクロレンズで撮っているかのような鮮鋭さとやわらかなボケです。
これは最近の写真で、F8まで絞り込んでいます。金属の質感がいい感じ。
このレンズは、太陽をまともに入れても、しっかりと絵になってくれる気がします。
夕方のやわらかい空をバックに、最短距離近くでゆれる草花を撮ってみました。
これは9月の始め頃の写真。
広角レンズといえども、F1.4の絞り開放はピントが薄くて、動く被写体を捕らえるのは賭けのようなもの。
この写真も少し前ピンになってしまっています。
これは7月の写真。
飛行場の屋内での撮影ですが、この距離でも絞りF1.4だと、手前のまつ毛にしかピントが合っていません。
最短撮影距離ギリギリくらいだと、このくらいまでアップになります。
しかし、この距離で動く子供を撮るのは非常に困難。
絞りF1.6ですが、ちょっと後ピンになってしまっています。
これは昨年撮ったものですが、これもオートでわずかに絞られたF1.6。
ポストのように動かない被写体なら、近接距離で絞り開放気味でもしっかり捕らえられます。
暗い室内では、F1.4が生きてきます。
この写真はちょっとボケがうるさめな感じがしますが、
主題だけをクローズアップして周りをぼかしてしまう望遠系のレンズよりも、周りの状況が見える広角の明るいレンズが好きです。
感度ISO100で、手持ち撮影では手振れが危うくなってくるシャッタースピード、1/40秒でした。
とろけるようなボケですね。
5月に撮った薔薇の写真。
もう少し絞りを開けても良かった気もしますが、あまり絞りを開け過ぎると花びらの一部しかピントが合わなくなります。
マクロレンズとは違って、周りの情景をやさしく写し込む、明るい広角レンズならではの独特の描写だと思います。
これは先月の唐松岳の山行時に撮ったもの。
絞り開放あたりは近接距離ではあまりにもボケ過ぎるので、絞りF2以上を使う事が多いですね。
ちなみに、このブログにこれまで載せている写真は、ほぼこの”SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art”を使っていて、
山歩きにもこの単焦点1本しか使っていません。(時々iPhoneも使っています)
ズームレンズとしては、タムロンの28-75mm F2.8(A09)があるのですが、やはり画質において格段の差があるので・・・
その差を目の当たりにしてしまうと、便利で平凡な万能レンズで記念写真をたくさん残すよりも、
固定された35mmという画角の中で、心に残る写真が1枚でも撮れればいいじゃないかと思ってしまうのです。
しかしながら、最近は特に山行において、35mm F1.4だけではどうしてもその感動を表現しきれないと思う事が多くなり、
また、写真の幅を広げる為にもさすがに限界があるので、どうしたものかと悩ましく思い始めている私もいます。
ただ、現状としては・・・
私の様々なかけがえのない日常を、自然な画角で見たまま以上に美しく切り取ってくれる、SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art は、
画質において非常に高い信頼感があり、No.1常用レンズとして特別な存在となっています。
続きの記事:SIGMA(シグマ) 35mm F1.4 DG HSM | Art の絞り開放
撮影機材:Canon EOS 5D MarkⅡ +SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art,EF50mm F1.4 USM
by zbjsower
| 2015-10-11 00:47
| カメラ・レンズ
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