ミラーレイクの超絶景と一足早い秋晴れの紅葉の先には日本海 八方池~唐松岳
2015年 09月 27日

2015年9月23日(水)の山行記録です。
初の北アルプス登山として、単独で唐松岳(長野県・富山県)に行って来ました。
シルバーウィーク最終日に当たるこの日、初めはチビを連れてもう少し楽な所を考えていたのですが、
妻が子連れじゃいけないような所に単独で行って来なよと、なんだかやけに勧めてくるので・・・
それじゃあせっかくだから、ちょっと頑張って北アルプスまで行ってみようかなと、足を延ばしてみる事にしたのです。

出発はまだ夜明け前の5:13、八方尾根スキー場の黒菱第3ペアリフト無料駐車場から。
事前に調べた情報によると、シルバーウィークはかなり混雑しているようなので、
人混みの中の山歩きを避けるために、出来るだけ早朝から登ってしまおうとの考えです。

まだ薄暗い早朝ですが、だんだん遠くの山向こうから明るくなってきています。

始発が6:30のペアリフトには当然人影も無く、その向こうには北アルプスの白馬三山がクッキリと姿を現していました。

薄暗い斜面を歩きながら、リフトで簡単に上れる所なのに、わざわざ歩いて登って行く甲斐があればいいんだけど・・思ったりw

ペアリフトの駅が見えてきました。

5:32、そろそろ日の出の時間です。

圧倒的な存在感の白馬三山と、だんだん明るくなって見えてきた鎌池の紅葉です。

次のリフト、グラートクワッドの横を登って行きます。
さて、このリフトの始発が6:40で、八方池山荘の駅までリフトで5分。
そして、ここから歩くと40分かかるそうなので、現在5:35という事を考えるとアドバンテージは30分しか無いという計算。
う~ん・・・今更だけど、これは歩く意味あるのかなあ~w

それでも、こんな夜明けの幻想的な景色が見れたのだから、それで良しとするかな~と思いながら先に進んでいきます。

5:55、とっくに日の出の時刻は過ぎていますが、厚い雲に遮られてまだ太陽は顔を見せていません。

光輝く飛行機雲が印象的です。

そして、八方池山荘の駅が見えてきました。

登り切ると、山荘から少し離れた所にケルンを発見したので行ってみます。

第1ケルンです。

6:07、ここでようやく朝日が顔を出しました。

朝日に照らされた、鑓ヶ岳(2903m)・杓子岳(2812m)・白馬岳(2932m)の、白馬三山が雄大でした。

ここから八方池を目指して登って行きます。
時刻は6:19、あと25分程でリフトで大量に登山者がやって来る事を考えると、あまりゆっくりもしてられませんね。

そして、ケルンを見に行ったり寄り道をしていたので、既に後から歩いて来た人達に抜かされていたりもするのですw

しかし、こういう早朝でしか見る事が出来ない至福の光景を見ると、頑張って登って来た甲斐があったなあ~と思います。

八方池への道は続きます。
ちなみに木道は左側通行と指定されていました。

第2ケルンを経て八方ケルンへ。

だんだん標高も上がってきています。

そしてようやく、八方池が見えてきました。

7:07、八方池(標高2060m)に到着です。
さて、一見何の変哲も無い小さな池ですが、何故ここが有名なのかというと・・・

この、息をのむような美しい光景が見えるからなのです。
早朝の八方池は、音が無くシーンと静まりかえっていて、その静謐さがさらにこの美しい景色を別世界のように際立たせていました。

誰一人いないミラーレイクの大絶景。ただただ感動に震えながらこの瞬間を写真に収め続けます。
夜明け前から出発して歩いてきたご褒美でしょうか。やっぱりリフトに乗らずに頑張って良かった~と、つくづく思いました。

写真を撮っていたのは10分程でしたが、もう充分超絶景のその瞬間を撮りきったので、次を目指して八方池を後にします。

さあ、ここからは唐松岳への道のりです。

朝の清々しい空気の中、太陽の光を受けて輝く紅葉が綺麗でした。

下界よりも一足早い紅葉の世界ですね。

8:08、扇雪渓に到達。

気がつくと、遙か遠くには真っ白な大きな雲海が広がっていて、山がまるで島のように浮かんでいました。

青空と大雲海と連なる山並み、そしてここには秋の紅葉が広がっています。

8:30、丸山(標高2420m)に到着。

見晴らしのいい丸山から、雲海に浮かぶ島々の中に小さく富士山の姿も見つけることが出来ました。(写真の真ん中より右側です)

そして、まるで壁のような白馬三山。
リフト辺りから見ていた山容とは、もうかなり見え方が違うので、随分高いところまで来たなあ~という感じがします。

歩いて来た八方尾根。きっともうすぐ紅葉の真っ盛りになるのでしょう。

丸山で軽く休憩して何か食べようかとも思いましたが、リフトの人達に追いつかれるのが嫌で、結局そのまま唐松岳に向かいます。
これが後にエネルギー切れを起こして、ちょっとバテ気味になってしまう原因になったんですけどねw

さて、標高が上がってくると、紅葉はさらに綺麗になってきました。

朝の時間ならではの斜光が、紅葉をさらに綺麗に見せてくれます。
ちなみに、写真左に人が居る場所は、先ほどまで居た丸山ですね。

これは、今この時しか見ることが出来ない光景ではないでしょうか。
秋晴れに恵まれた紅葉と白馬三山。青白緑黄赤とカラフルで美しく彩られています。

ほとんど危ない箇所は無い安全な登山道なのですが、唯一ちょっと怖いのはこの場所でしょう。

そして、エネルギー不足のせいもありかなりへばって来たところで、ようやく唐松岳頂上山荘が見えてきました。

山荘の裏手にある山に登って、歩いて来た八方尾根を見下ろします。

小学生くらいの子供との親子連れさんもやって来ました。
しかし、ここは唐松岳ではなく・・・

この先に見える三角の頂が、目的地の唐松岳です。
そしてなんと、その先には青い海、日本海が見えているではないですか!!
まさか日本海が見えるとは知らなかったので、疲れを忘れてテンションUPです。

唐松岳頂上山荘の横を通って、唐松岳に向かいます。

山頂への最後の登り、あとひと息。

そしてついに、9:51、唐松岳山頂(標高2696m)に到着しました。

大きな山荘が見えているのは、先ほど登って来た尾根の方向。
遙か遠く雲海の先には、小さく浮かぶ富士山まで見渡せます。

南西の方には、大きな立山連峰がそびえ立っていて、その先には雲の向こうに日本海が広がっています。

北の方には、大迫力の不帰ノ嶮が目前にあり、その先には白馬三山などが連なっています。

360°ビューを堪能しながら、ゆっくり食事休憩をしてくつろいだ後は、立山連峰をバックに記念写真を撮ってもらいました。

10:42。さて、これからまた同じ道を戻っての下山開始です。

登りでは立ち寄らなかった唐松岳頂上山荘の前を通ります。
かなり大規模な山荘ですね。
ここをベースにすれば、日帰りでは行けないあちこちまで足を延ばせるのでしょう。

山荘前の見晴らしの良い所では、若人達が思い思いのポーズをとって達成感を表現していました。

素晴らしい山だった唐松岳。名残惜しい最後の見納めです。

これから延々と下って行く八方尾根。
だんだんガスが出てきて、遠くに見えた雲海の島も、ぼんやりと霞がかってきています。

シルバーウィークも最終日という事で、ピークは過ぎたのでしょうか・・・
下りは人が多くて混雑しているのではと思っていましたが、確かに人はそれなりに多いものの、混雑という程でもありませんでした。

下りでは辺りを見回す余裕が出来たのか、天然記念物の雷鳥(ライチョウ)も見る事が出来ました。
4羽ほど見かけましたが、運良く近くにいた1羽だけうまく撮影に成功。
こういう時は望遠レンズが無いと写真に収めるのは難しいですねw

12:30、八方池に戻って来ました。
朝はあんなに真っ青な快晴だったのに、もうすっかり雲がかかって太陽も雲の中。
人も多くて、とても朝のような光景は目にする事が出来ないでしょう。

この辺りの紅葉は、これからが本番といった所でしょうか。
今朝の素晴らしい絶景に感謝しつつ、今は少し残念な八方池を後に、下山を続けます。

12:43、登りでは迂回してきた八方山(標高1974m)を通過しました。

そして、木道の階段を下りきり、その先に見えるのがリフト駅のある八方池山荘です。

雲がかかった白馬三山。もうこれが見納めでしょう。

13:11、八方池山荘に到着しました。

ここからはリフト(グラートクワッド)を使って一気に下ります。

朝と同じ、鎌池からの紅葉と白馬の山容。
山はもうすっかり雲に隠れてしまっていますね。

次もリフト(黒菱第3ペアリフト)で、一気に駐車場まで下りていきます。

そして13:34、黒菱駐車場に到着で登山終了です。
今回は、初の北アルプスという事でしたが、シルバーウィークという大混雑を踏まえての行動を考えさせられた登山でもありました。
結果的には思っていたより混雑も少なく、少し拍子抜けではありましたが、夜明け前に出発した事によって、
素晴らしい夜明けの光景や八方池の超絶景、さらにはガスがかかり出す前に唐松岳山頂での気持ちのいい景色を堪能する事が出来、
本当に満足出来た山行となりました。

唐松岳は三百名山という事ですが、私がこれまで登った山の中では上位を争う素晴らしい山だと思いました。

【GPSデータより】
合計時間:8時間21分(休憩約1時間25分を含む)
合計距離:13.8km
標高:最低点1489m 最高点2696m
累積標高:上り1251m 下り1232m
※下りは一部リフト使用を含む
撮影機材:Canon EOS 5D MarkⅡ +SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art
by zbjsower
| 2015-09-27 17:19
| 登山
|
Comments(0)


