富士山を探して 毛無山(天子山地)
2015年 05月 11日
2015年4月9日の山行記録です。
曇天や雨続きの毎日の合間に、天気予報で突如として晴れマークのこの日。
丁度この日が休みの日なんて・・・
これは山に行くしかない!と、静岡県の毛無山(200名山)に行ってきました。
是非とも一度行ってみたいと、以前からそのチャンスを心待ちにしていた山です。
しかしながら、いざ登ってみると、毛無山は雪に包まれ真っ白の状態でした。
今回も、単独登山となります。
朝5時すぎに、麓の毛無山有料駐車場(1日500円)に着いた時には、まだ1台も車はありませんでした。
駐車料金は、何日の利用・正確なナンバー・使用人数などの記載をして封筒に入れて、ポストに入れるようになっています。
あらかじめ500円を用意しておかないとダメですね。
出発は5:31。
登山届けも用意してきましたが、登山ポストは見つけられませんでした。
天気予報では朝から晴れのハズでしたが、なんだか少し曇天模様で、毛無山の上の方は、真っ白なガスに覆われています。
かわいい案内板。
振り返ると、富士山の頭が朝日に照らされて覗いていました。
おっと思って、いい撮影ポイントを探しているうちに雲に隠れてしまいます。
この時は、またこのあと、いつでもいい写真が撮れるさ~と暢気に考えていました。
登山ルートに入っていきます。
地蔵峠との分岐で、毛無山の方に向かいます。
杉林の登山道の中、朝日が差し込んで来るようになりました。
登山開始から15分、なんとも味のある案内図がありました。
今回は、ここから毛無山ルートで毛無山に登り、そこから図の右側に向かって稜線を進んで行きます。
そして、雨ヶ岳に向かう途中にある、タカデッキという展望場所まで行って、同じ道で戻ってくる予定です。
杉林がしばらく続きましたが、これは序盤だけでした。
しっとりとした山の中です。
昨日の雨で草木が濡れて、朝日に照らされた水滴が綺麗でした。
木々の合間から、富士山が見えてきましたが、裾野の一部が見えるのみ。
すっかり雲に覆われて隠れてしまっています。
これから晴れてくれないかなあ~。
途中、大きな岩がごろごろしていて、ロープのある場所が何カ所もありました。
6:10、不動の滝見晴台に到着。
だんだん太陽も隠れて行って、曇天な感じになってきました。
富士山は完全に雲の中に。
むうぅ~今日はこのまま姿が見えないのでしょうか・・・だんだん心配が膨らんで来ます;;
急勾配が続く、だんだん霧で白くなってきた登山道。
レスキューポイントに到着です。
ヘリコプターが救出に降り立つ場所だそうですが、こんな狭い広場でも降りられるんだなあ~と感心しました。
やっと5合目。
マツダランプの案内板が、いい味を出していますね。
7合目からは、昨日の新雪でしょう、雪が見え始めました。
ダラダラと続く急坂に、ちょっとバテて来ています;
足元は、石がゴロゴロしていて歩きにくいです。
霧氷が見えるようになってきました。
突然、パラパラと冷たい雨が降ってきたと思ったら、木の枝から落ちてくる氷雪でした。
この降り続ける氷雪が、えり首から服の中に入ってくるのには参りましたね~@@;
富士山展望台に到着しました。
しかし、真っ白で富士山どころか何も見えずorz
相変わらず、上からは容赦なく氷雪が降って来ます。
だんだん雪深くなってきました。
新雪なので、全くトレースもなく、このまま行けるのか不安になってきます。
登り始める時には、こんな状態になっているとは想像していませんでした。
尾根を登り切り、分岐に着きました。
4月とは思えないです。
北アルプス展望台という大きな岩。
よじ登って見ましたが、案の定、真っ白で何も見えませんorz
雪深いなあ~
だんだん目が疲れてきて、サングラスを持ってくれば良かったなあ~と後悔しました。
8:33、毛無山頂に到着です。
山頂には、注意書きがありました。
こんな時は、動物の足跡があるとなんだか心細さが紛らわせられますねw
時々、登山コース目印のテープがあって、ホッとします。
途中、木々が覆い被さっている所も多く、上空の木枝からドサドサ落ちてくる雪攻撃も凄さを増し、
霧に包まれた景色は相変わらずで、眺望が良さそうな場所があっても、真っ白で何も見えません。
仕方が無いので遠景はあきらめ、綺麗な霧氷を探していると、少しだけ青空が見えてきました。
おお!! 富士山が見えてきた!?
しかし、カメラを構えて撮影ポイントを探している数秒の間に、またガスに覆われて、真っ白になってしまいますorz
時折青空が広がるのは、富士山と反対側の西側だけです。
木の枝に、小さな札?が掛かっている場所に来ました。
ふ~む・・・ここが大見岳なのかなあ~?
あれ!? 雨ヶ岳に着いちゃったの??
と、思ったけど・・・よく見たら、右に行くと雨ヶ岳に行くという案内板のようです。まぎらわしいw
もうすぐタカデッキのはずですが、周りもよく見えません。
今日は霧氷くらいしか見ることが出来ないのかな~
9:47、タカデッキに到着しました。
タカデッキに着いた途端に、一部急に青空が広がり、木々の向こうに南アルプスが現れました。
地図によると展望がありそうな場所だったんですけどね・・・
むぅ~ 座って休憩出来るような場所も無いとは・・・タカデッキ、イマイチですorz
諦めて、昼食休憩が出来そうな場所を探しつつ、下山開始する事にしました。
タカデッキから下り始めると、また辺りは霧が広がってきます。
少し下った所で、一瞬の霧の晴れ間から、南アルプスが見えました。
タカデッキより、こっちの方が展望良さそうだなあ~w
そして、遠景が綺麗に見えたのも数秒で、すぐに霧に覆われて、辺りは真っ白になっていきます。
もう、登山道のど真ん中だけど、道の真ん中をふさいでいた木に座って、そそくさと昼食を摂ることにしました。
おにぎりを食べて元気が出たのですが、相変わらずドサドサ落ちてくる、上からの雪攻撃には参ります。
大見岳近くの展望ポイントだと思います。
富士山が、霧の中から浮かび上がって来ました。
撮影ポイントを探している数秒のうちに、また霧の中に消えていく富士山。
このまま待ってると見えてこないかな~と、ここでお湯を沸かしてコーヒーブレイクをしてみましたが・・・
天候は全く好転する様子がなく、真っ白なままでした。
どうやら毛無山周辺をすっぽり霧が覆い被さっていて、風が吹いてその霧が流れた瞬間だけ、遠方が見えるという事らしいですね。
11:35、毛無山頂に戻りました。
ここでやっと、2人の登山者に会いました。
今日はだれも居ない、寂しい山なのかと思いましたよw
もしやと思って、来るときは全く見えなかった、北アルプス展望台に上ってみました。
お~っ 今度は南アルプスがバッチリ見える!!
なんで北アルプス展望台なんだろう?と、調べてみると、条件が良ければ、北アルプスまで見渡せる事があるらしいです。
そして何気なく、ふと東側を振り向くと、なんと!木々の合間から、富士山がクッキリ見えてるではないですか!!
今までは数秒で消えていた富士山ですが、今回はまだ見えます!
急げ急げ!!
どんどん駆けて駆けて駆け下りて行きます(゜o゜;;
そしてやっと・・・登りでは展望がゼロだった、富士山展望台に到着。
荒い息のまま、富士山展望台から覗いてみると、見事な富士山が姿を現していました!!
おおお~~間に合った~!!
ついに、雲海の上に浮かぶ富士山をGETです!!
しかし、写真に収めた数秒後には、また霧に覆われて見えなくなってしまいます。
ここですこし粘ってみようと、20分くらいシャッターチャンスを待ち続けましたが・・・
本当はもっと裾野まで見える富士山を期待していたのですが、今日の天候ではこれがベストでしょう!
もう、待っても天候は回復しそうもないので、下山を続けます。
急坂のダラダラ下りは、ずっと霧の中でした。
この急坂は、だんだん後半になるとバテてきますね;;
登りでは気がつかなかった、不動の滝見晴台近くにある祠。
ついでに不動の滝を見ていきますw
ふもとが見えてきました。
登りの時は気がつかなかった「はさみ石」という看板。
大きな2つの岩で挟まれてるからという事でしょうか、岩の間をロープで通過するようになっていますね。
そして、13:42、スタート地点の駐車場に到着しました。
お疲れ様でした~。
思っていたよりは早く終わったかな~と思います。
帰りは、中央自動車道の河口湖ICを利用するので、その途中にある日帰り温泉「湯ゆらり」に寄ってみました。
露天風呂からの富士山の眺望が素晴らしい(この日は曇って見えず)らしく、16種類もの温泉がある、しっかりした施設。
料金は平日1300円(タオル付き)とちょっと高めですが、リゾート気分になれる温泉施設でした。
温泉に入った後は、そこの食事処で、富士河口湖名物の「かっぱめし」を食べてみました。
実はあんまり期待してなかったけど、きゅうりが絶妙にマッチして、美味しかったなぁ~♪
今回の毛無山の山行は、天候に随分やきもきしましたが、最後の最後に、素晴らしい富士山の姿を見ることが出来て良かったです。
またいつか、今度は裾野まで見渡せる、絶景の富士山を見に行きたいなあ~と思っています^^
【GPSデータより】
合計時間:8時間16分(休憩含む)
合計距離:8.95km
標高:最低点874m 最高点1959m
累積標高:上り1245m 下り1227m
撮影機材:Canon EOS 5D MarkⅡ +SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art